“デニム”  “セル” (メモ)

アメリカっぽい イメージもある それ‥

 

お詳しい方に うかがう

 

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Serge de Nimes

 

仏・セルジュ・ド・ニームニーム産のサージ=デニム

 

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“デニム(denim)生地”

 

10番手以上のタテ糸をインディゴによって染色し

ヨコ糸を未晒し糸(染色加工をしていない糸)で綾織りにした 素材が綿の厚地織布

 生地の裏側に白いヨコ糸が多く出るのが特徴

 

ジーンズに使用されることが多いが 鞄などにも使用され 最近ではジーンズのことを指してデニムと表現することも若年層を中心に広がってきているが

 

正式には素材の名称  (近年の紡績技術の向上により さまざまなデニム生地が生まれている)

 

フランス語の「セルジュ・ドゥ・ニーム(serge de Nimes)」(ニーム産のサージ生地)が語源とされている

 

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日本で使われている“セル”というのはフランス語の読みのセルジュの頭をとって“セル”と言ったんじゃないか

 

Serge:サージ

サージは基本的に2/2の綾で綾目の角度が凡そ45度のものをいい、ギャバジンはより立った角度(凡そ65度)が特徴です。つまり、サージは経糸と緯糸の1インチ間(単位)に入っている糸の本数がほぼ同数であることから45度の斜度になるわけです。

 このバランスの平均化していることにより、丈夫さと耐久性に優れており学生服、車掌などのユニフォームに使用され、原料の粗い素材を使用したいわゆる“ガリサージ”などは軍服や警察官の制服になるなど、しっかりとした生地の代表ともいえるものである。

 

呉服の言葉にある“セル”というのはこのSergeからきたということで、昔は

“セル・サージ”などという言葉もあったようですが、生地そのものはいわゆるサージとは違うものである。

 

語源としてはイタリア語のSerger(絹毛交織)からきたという文献をみたことがあるが、現在イタリア語ではSallia(サリア)という通常のTwill同様の意味の用語がつかわれている。

Stefano-Dani

 

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和服地としても、初めは”セルジ”と呼ばれていたようですが、 ”セル地”と勘違いしたことなどから、略されて”セル”となってしまったようです。 ネルと同様、単衣着物の生地として親しまれてきたセル。 明治の初期に輸入が始まりました(略)

 

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明治生まれの思い出「4月は袷。5月になるとセルを着ていました。セルは今でいうウールです。戦前は5月にしか着ませんでしたが、終戦後はいつでもウールを着るようになりました。だってどの人も、戦争で着物がどこかにいっちゃったんですから。 無いものはしょうがないよねえ。」

 

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セルとは - きもの用語大全

【読み:せる】 経緯に細い梳毛糸を用い、平織りで織られた先染の広幅の毛織物のことです。毛織物のセルジ、サージから日本語に転訛しました。

 

着物地の種類〜セル・メリンス・モスリン〜.

 

明治末から大正時代にかけて、毛織物は一気に普及した。それまで主にヨーロッパから輸入されてきたセルジス・モスリン・フランネルなどはそれぞれセル・メリンス・ネルと呼ばれた(略)